成長していくスタッフ

 

2012年1月から以前に私のお店で働いていた人にカシュカシュを任せている。固定経費と仕入以外が彼らの収入である。仕入の伝票を見るとあちらこちらで安くてよい品を調達しているようだ。自分はもうかれこれ15年位スタッフに言っている事があって作業と仕事は区別する。朝の買い出しは作業すなわち下ごしらえ以前の問題、次に下準備、これも作業、そしてお客様の来店があって売れて始めて仕事というふうに・・しかし、出来損なえや商品として程遠いものは仕事として認めない。私の理論を理解出来ない人はほとんど辞めていく但し、どんな人でも3カ月はチャンスを与える。私はそれでいいと思っています。逆にそれでないと困る。将来、独立開業を希望して志願してくるのだからこのくらいのことは理解してもらわないとこれから先、生き残るのは大変。大手外食産業やホテル等のサービス業の企業へ勤めてもまた自分のお店を持ったとしても結果を残さないと生きていかれない。一流大学を出たわけでもなく、フランス語、英語が話せるわけでもなく、大都市の飲食店で未来の巨匠になるような修行をしてたわけでもなく、また海外のコンクールで賞をとったわけでもない人が普通の会社はこうなんだだなんて比較しているのがおかしい事、ましてはそんな考えで料理とか、美容師とか、芸術家とか手に職をつけようなんて考えている事から間違っているのです。もっと勉強でもしていい会社に勤めるか公務員でも選択すべきなのです。30歳過ぎて家庭をもつ頃20代でがんばった人とそうではない人の差は歴然。現在店舗の代表でやっている人は、出戻りですがもう今年28歳、もう一人は24歳この2名が私の最後のスタッフです。この2名だけは、色に染まらずに自分の信念を持って修行した人達。私に叱られても、モチベーションがどうとかやる気がどうとか決して口にしない。そもそも調理師見習が言う言葉ではなく、むしろ私のほうのセリフ。そんな見習いいらないし絶対お店に必要ないのです。毎日、パソコンで売上げの計算、仕入状況等、支払いを管理して自分たちのお店のようにがんばっています。以前とは雲泥の差。理解してもらえるスタッフによって経営も会社として成り立っていきます。そんな現在があるからこそ残ったこの人たちにツケをまわすのなんて許せない事です。私自身が休みも取らないで閉店した店舗の穴埋めの為働いています。今でも当時担当していた人達が無責任にやったことなのだから穴埋めくらいは、自分達でやれという気持ちは変わりません。ましては、会社としも社長としてもそんな事を一切頼んだ覚えもないのですから、今月は売上げが悪いからといって休みもとらないで毎日仕事している彼らに30歳になったら必ず結果が付いてくると心から応援している。